こちらの記事を読んでくださっている方の中で、
主治医から"血圧が高めなので気をつけましょう"
と言われたことがある方がいらっしゃるかもしれません。
血圧を安定させる方法は様々です。
減塩、カリウム摂取、運動、節煙、節酒、、、
中でも、今回は"減塩"に着目したお話をしたいと思います。
塩分を取りすぎると、なぜ血圧が上がるのか…?
塩分を摂りすぎると、血中ナトリウム濃度が高まります。
ナトリウム濃度が高くなると、脳が反応して水分を欲しくなります。
(しょっぱいスナック菓子を食べると飲み物がほしくなりませんか?)
水分を多く取ると、血液量が増します。
血液量が多くなると、血管への圧が高まるため
血圧と塩分には関係があります。
減塩するためのコツ
減塩には、さまざまな方法がございます。
せっかく体にやさしいことをするので、
美味しく食べられるほうがいいですよね。
美味しく減塩するための料理のポイントを紹介します。
"うまみ"をふんだんに使う
かつおや昆布、干し椎茸や貝類、魚介などの食材の"うまみ"をしっかり効かせると、
調味料を沢山入れなくても十分美味しく頂けます。
だしにこだわってみましょう。
・あぶらを活用する
バターやごま油、ラー油、オリーブオイル、マヨネーズなどのあぶらは、
塩分を引き立たせるので薄味でも満足感を得やすいです。
ドレッシングに油を多めに入れたり、
オリーブオイルで炒め物にして風味を活かしてみたりできます。
・ごま、花かつお、ツナなどで和える
和え物に、こういったものを取り入れると、香りも味も楽しむことができます。
野菜などがより美味しくなります。
・香辛料を活用
こしょう、七味唐辛子、カレー粉などを取り入れると、
調味料をあまり使わなくても味の変化をつけられます。
・香味野菜を取り入れる
にんにく、しょうが、みょうが、ねぎなどとを使うと味のアクセントになってくれます。
炒め物や汁物などを美味しくしたい時におすすめです。
・乳飲料を使う
牛乳やチーズ、ヨーグルトを使って味付けすると、
料理にコクをプラスしてくれます。
柑橘系を使う
レモンやカボスを料理のアクセントにすると、
酸味が風味付けのお手伝いをしてくれます。
いかがったでしょうか…?
薄味にすると満足感を得られにくい経験をしたことがあるかもしれませんが、
ちょっとの工夫で美味しく仕上げることができます。
ぜひ、美味しく楽しく減塩していきましょう。
(管理栄養士・伊藤)