セカンドミール効果
という言葉を聞いたことがありますか…?
その日の一番はじめに食事(ファーストミール)が、
次にとった食事(セカンドミール)の後の血糖値の上昇具合に影響が出る
というものです。
多くの人の場合、1番はじめの食事は "朝食" にあたると思います。

朝食に「低GI食」を取り入れることで、昼食以降の血糖値上昇が緩やかになりやすいです。
※GI値・・・血糖値の上昇度合のこと。
GI値が高い食品を食べると、血糖値の上昇が急激に進みます。
血糖値を上げる糖質については
こちらで詳しく紹介しています。
高GI食品の一例
パン、ご飯、麺類
甘いコーヒー、エナジードリンクなど
やはり、糖質の多い食品はどうしても
高GIになりがちです。
パンの中でも、菓子パンは特に高GIのため
食べ過ぎには注意が必要です!

低GI食品の一例
納豆、豆腐、卵、ナッツやアーモンドなどの
種実類、野菜類(芋などの根菜類以外)
タンパク質や野菜などは低糖質のため、
低GI食品に分類されます。

※ダイエット中の朝食については
別の記事にもまとめておりますので、
こちらもぜひご覧ください。
朝食パターンを
①ご飯食 ②大豆製品 ③欠食
の3つに分けて血糖値の上昇具合を比較した実験を行ったところ、
昼食時、夕食時の血糖値が
①で1番高く、ついで③が高くなりました。
②の時が、3つの中で最も血糖値の上昇が緩やかだったのです。
なぜ、はじめの食事に気をつけると血糖値の上昇が緩やかになるのか…?
こちらに関しては諸説ありますので、紹介していきますね。
①たんぱく質を取ると、骨格筋が刺激されて血糖の取り込み量がアップする
食後に血糖値が上がった時、筋肉に糖が取り込まれます。
糖の居場所が、血液から→筋肉に移ったとイメージしてもらえると分かりやすいですね!
タンパク質を摂ると、筋肉が刺激されるので糖をよく取り込んでくれます。
結果、血糖値が安定していきます。
②野菜などの食物繊維により、血糖値の上昇が緩やかになる
これは聞いたことがあるかもしれませんね。
食物繊維には糖の吸収を防ぐ効果があります。
朝食を低GIに変えたい時の工夫
いくつかの例を考えてみましたので、
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
①食パンにはチーズや卵もセットに
②前日の夕食の副菜を朝用に少し残しておく
③手軽に野菜を摂りたい時はトマトジュースや、青汁などもおすすめ
④精白米に玄米をプラスして炊く
⑤ライ麦入りのパンにする
④⑤のように、同じ炭水化物でも
"白いもの"より
食物繊維の多い"茶色いもの"を選ぶというコツもあります。
糖質も大事!だけれど…
朝から頭を動かしたい!!
だから甘いものを食べて糖分チャージしよう!という考えの方もいらっしゃると思います。
しかし、高GI食品を沢山食べてしまうと、
昼食時や夕食時の血糖値上昇が急激になりやすくなります。
ぜひ、低GI食品も一緒に取り入れる様に心がけるようにしましょう。
(管理栄養士・伊藤)