働いている方ならだいたい夏から秋にかけて
健康診断がありますよね。

今回は、健康診断って何?
について詳しくみていきます。

健康診断は「健康の見える化」

誰しも健康になりたい!って思いますよね。

でも健康って漠然としすぎている、、、

そう、健康は目には見えないから。

だからきちっと見える化しないと、、、

そこで健康診断の登場!

救世主ですね。

健康診断では
色々な項目を「はかり」ますよね。

・身長

・体重

・視力

・聴力

・尿検査

・血液検査

・心電図

・胸部レントゲン

・胃の検査

などなど、、、


ごちゃごちゃしているので、すこし整理してみます。

私たち管理栄養士は医学面の知識も必要です。

食物が体内に入って、
どのような働きをするのか?

(生化学といいます)

学んできました。

病院勤務時代は、

医師や看護師の方達と
同じ目線でコミュニケーションを
とる必要があります。

その時知識・スキルがないと
相手にされませんし、仕事になりません。

当然、健康診断の各数値についても
かなりの理解度が求められます。

その経験から
なるべく分かりやすくお伝えしますね。


健康診断では

「見える化」

を主に2パターンで実現しています。


健康診断の「見える化」

シンプルにこれだけです!

順にみていきましょう。

①その場で分かる

これは

「その場ですぐに数値が分かるもの」と言う意味。

身長・体重・腹囲・視力・聴力・血圧など。

何cmとか

何kgとか!その場ですぐに
「数値」がでますよね。

色々な機器を使って
測りさえすれば「見える化」できます!

特に体重は気になりませんか?

体重計があれば、家でもお手軽に測れますよね。

測定値の中でも

血圧は「健康のバロメーター」といわれます。

年齢と共に血管が、細くもろくなるので
圧がかかりやすくなり自然と数値があがります。

②後から分かる

こちらは逆に

「その場ですぐ数値がでないもの」です。

血液検査・尿検査など。

専門機器を使って、時間をかけて数値がでます。

中でも血液検査は重要です。

なぜなら
カラダの中には無数の血管が張り巡らされているからです。

そこに欠陥があれば、大変なことになりませんか?

血管の中は当たり前ですが、普段見れません。

そのかわり、

血液を採取すれば色んな値がわかる!

たくさん項目がありますが、

重要なもの2つをピックアップしますね。

血糖(HbA1c)

これは、血液中の糖分の値。

空腹時で測ります。

基準より高ければ、糖尿病に近づいている可能性大!

ただ血糖値って、

食べればすぐに上がるし変動の大きいモノ!

なので通常は

HbA1cという数値をみます。

「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」といい、

過去1~2ヶ月の血糖の指標になる数値のことです。

こちらがよりブレが少ないので、糖尿病の判断に使われます。

血中脂質

血液中の脂質を見れます。

中でも重要なのは、この3つ!

①中性脂肪

これが厄介と言うか、数値が上がるとビビるわけです。

詳細はちょっとややこしいのでここでは割愛します。

中性脂肪は

トリグリセリドと言い、脂肪酸がエステル結合で、、、
と語りだすと余計わからなくなるのでイメージで大丈夫です!

血液中にある「あぶら分」と思ってください。

②HDLコレステロール

善玉コレステロールと呼ばれるものですね。

カラダ中にあるコレステロールを肝臓に運んでくれます。

簡単にいえば、お掃除役!

数値は高い方がいいです。

③LDLコレステロール

悪玉コレステロールと呼ばれるものですね。

HDLとは逆に、
肝臓から全身にコレステロールを運んでしまいます。

数値は低い方がいいです。

結局、血液中の中性脂肪やコレステロールが増えすぎると、血管内に張りつく!

そうすると、血管がもろくなり
動脈硬化(血管がかたくなる)が進んでしまいます。

そうなると血管が詰まりやすくなる。

これが怖いんですね、、、

血管が詰まる現象が、

脳で起こると脳梗塞になるし

心臓で起こると心筋梗塞ですね。

最後はどこかで血管が詰まって病気として表れてしまいます。

まとめ

ちょっと難しくなりましたが、

要は健康診断で

「何を調べているか?」に注目するといいんですね。

健康診断の結びは医師による問診です。

そこで総合的な判断が下されます。

色々な項目を見える化することで

私たちが「健康かどうか?」が判断できます!

もし

健康診断の結果がお手元にある方は、今一度ご確認くださいませ。

繰り返しますが、

健康は「目に見えない」

目に見えないので、わかりにくい、、、

なので「見える化」する!

数値という、言い訳できない

「客観的な値」で判断するんですね。

それが「健康診断」です。